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798芸術区にホワイトストーンギャラリー北京が生まれるまで
2023.05.24
ART NEWS
Whitestone Gallery Beijing Photo by Zhu Yumeng
中国・北京のアートシーンの中心地である「798芸術区」。ホワイトストーンギャラリーはこの地に、中国大陸初となるギャラリースペースをグランドオープンします。台北、香港の拠点に続き、北京スペースを建築家の隈研吾氏が設計。中国大陸への初進出となる記念すべきスペースについて、グランドオープンまでに辿った足跡をひと足先にご紹介します。
アートや文化の中心地: 798芸術区
Whitestone Gallery Beijing 外観
この度ホワイトスーンギャラリーが新スペースを構える798芸術区は、かつて国有の工場が立ち並ぶ工業地帯でしたが、現在は現代美術作品の展示や文化イベントが頻繁に行われる場所に生まれ変わり、アートコミュニティの中心地となっています。
工場であったことを物語る内装
改装前のスペース
ホワイトストーンギャラリー北京のスペースは工場として使用されていた建物の一部をギャラリースペースとしてリニューアルしました。建物の外観は、レンガ造りや工場の特徴を残しており、改装前の室内も工業的な雰囲気を醸し出しています。
改装前のスペース
北京のランドマークとなる存在に
Whitestone Gallery Beijing Photo by Zhu Yumeng
隈研吾氏といえば、自然や光の表情を取りいれたデザインや、周囲の環境と調和する設計で知られています、中でも木材の特性を活かした構造とデザインで有名です。ギャラリーの外観にはシャープな木のファサードが登場。工場らしさが残るレンガ造りの建物と呼応するエントランスが、この地を訪れたアートファンを出迎えます。
Whitestone Gallery Beijing Photo by Zhu Yumeng
対照的にギャラリーへと続くドアには、細く加工された木が来廊者を優しく包み込むように壁と天井を埋め尽くしています。規則正しく組み合わさった木は、天井に近づくにつれて緩やかに波打ち、異なる表情を見せます。
Whitestone Gallery Beijing Photo by Zhu Yumeng
WHITESTONEのサイトでは、設計にあった隈研吾氏へのインタビュー記事も公開しております。併せてご覧くださいませ。
隈研吾 Photo by Zhu Yumeng