鴻崎正武
鴻崎正武
2005年東京芸術大学大学院絵画科後期美術過程終了。母校や女子美術大学での講師を経て、現在東北芸術工科大学准教授。ヒエロニムス・ボッシュや南蛮屏風の影響を受けた、細部の夥しさと圧倒的な量感を特徴とする画風で知られる。代表作である『TOUGEN』は文字通り桃源郷的な理想郷を意図したものだが、実存・創造を問わず細部にせめぎ合う多様な生きものたちは、綿密な画面構成によってリアルに迫る。その広大な宇宙観は、宗教をも超越した現代版曼荼羅のようである。近年では、東北地方の大震災を経ての『東北画』制作の可能性と向き合う。ニューヨーク、ロンドン、メキシコなどの国際アートフェアを始め、国内外で展示多数。