大和力を、世界へ。

小松美羽 × 匠の技

小松美羽が作品づくりの中で重視している「大和力」をテーマに、小松美羽が作品にこめた祈りを、日本の伝統的な工芸品や、地域に根差した素材、そして職人たちの巧みな技で新たに表現し発信する、オリジナルグッズ。 今回は小松美羽の初期作品である《四十九日》と2018年に制作された200号の大型作品《だれしも龍となる》の2作品が、パズルとして登場。
印刷、パズル製造、外箱の製作に至るまで、日本の物づくりの力を集約することによって完成した、“ALL MADE IN JAPAN”を誇るジグソーパズルとなっている。

大和力とは

大和力というのは、「日本らしさ」ということではない。日本が古来持っている、いろいろなものを組み合わせ、まとめあげてデザインする力であり、方法である。世界のさまざまな文化を集約し、統合する能力こそ、日本がもつ「和」の力であり、「大和力」とは大きな和の力である。

ー 著書「世界のなかで自分の役割を見つけること」より引用

『四十九日』 ジグソーパズル (Goods)

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『だれしも龍となる』ジグソーパズル (Goods)

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四十九日

作家の祖父の死を機に2005年に制作された銅版画作品。小松美羽の死生観が表現されており、作家として注目を集めるきっかけにもなった。その後、原板は小松自身の手によって裁断。
ジグソーパズルのサイズをオリジナルと同じにすることで、線の強弱やかすりが再現されている。

超高繊細スキャナーでオリジナルを徹底再現

パズルにプリントするためだけにオリジナル作品《四十九日》を、国内に数台しかない超高繊細大型スキャナーを使用して撮影。オリジナルのかすれや線の強弱など、作品の細部に至るまで、妥協を一切許さない高い再現性を可能としている。
加えて、いかに高精度の機械でスキャンをしたとしても少しの環境変化でプリントの再現度は微妙に変化してしまうため、オリジナルに忠実なカラーバランスを再現するために職人がその日の気温や湿度を読み、厳しい精査をクリアしたプリントだけをパズルとして採用している。

世界でここにしかないパズルピース

ジグソーパズルの要であるピースの抜き型は、《四十九日》のために、完全オリジナルで製作。
小松美羽の作品を自らの手で組み立てる面白さも味わえる。

だれしも龍となる

2018年に制作された200号の大型作品。

鯉をはじめとした魚が龍のひげをもつ狛犬を目指して川を登る様子が描かれており、“どんな人でも龍となれるエネルギーを持って生まれ来ている”という作家の想いが込められている。オレンジとゴールドを多用したエネルギッシュな作品。

試行錯誤して辿り着いたカラーバランス

オリジナルの色合いを再現するために、数十回にわたって色校正を実施。繰り返し調整して見つけたカラーバランスで、オリジナルを忠実に再現している。

日本の職人技で彩る

外箱の表面には、日本の襖(ふすま)にも使用される“新鳥の子“で和紙の風合いを表現。さらに、職人の手による箔押しで、和を感じられる特別仕様に。

ABOUT

小松美羽

1984年長野県生まれ。
女子美術大学短期大学部卒業。現在、同大学特別招聘教授、東京藝術大学非常勤講師。

女子美術大学短期大学部在学中に銅版画作品『四十九日』が賞賛されプロへの道を切り開く。

銅版画からスタートし、近年ではアクリル画、有田焼などに制作領域を拡大。
パフォーマンス性に秀でた力強い表現力で神獣をテーマとした作品を発表。

日本の美術界へ衝撃を与え、国際的な評価は高く、多方面でその存在感を増している。

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