icco Yoshimura : add a dash of spice to life
Karuizawa Gallery 3
2022.07.23 - 09.04
INTRODUCTION
展覧会タイトルの『add a dash of spice to life』とは「人生にひと匙のスパイスを」の意。幼少期から絵を描くこと、料理に触れることに親しんできた画家・icco Yoshimura。自身の作品が、見る人の人生に新たなスパイスを与える存在でありたいとの願いが込められています。
icco Yoshimuraは1987年京都生まれ。実家がフレンチ・レストランを営んでいたことから、幼少の頃より厨房やフロアで多くの時間を過ごす。店の閉店を待ちながらカウンターに座り、ワイン瓶や食器のイラストを裏紙などに描いていたのが作家としての原点となる。大切な人と食卓を囲む幸福な時間―その尊さこそが今日に至るまでの作家の一貫したインスピレーションの源であり続けている。
今展では、全長10mのカンバスをテーブルに見立て、そこに並ぶ前菜やメインの肉料理、デザート、コーヒーといった晩餐のフルコースを描いた作品「supper」を会場の中央に展示。「描かれた」フルコース・メニューを超え、そこに集まる「描かれない」人々の楽し気な騒めきが想起される。その他、牛や羊など食肉用に育てられた家畜を描き、フード・ロスの問題を提起する「shepherd's purse」「pop out」シリーズ、コップ一杯の水への感謝を込めた「The Water of Life」シリーズなど、約40点の作品を展覧する。
私は親しい仲で囲む食卓や、特別な一品、
日々の何でもない食材を表現しています。
ここ数年は世界的なパンデミックにより、
日常ががらっと変わり沢山の人が孤独を感じていたかもしれません。
私もそうでした。
またいつそうなっても後悔しないような日々を迎えるために、
一つ一つの食卓と、大事な人と過ごす時間に感謝を込めて制作しました。
毎日食べるもので人間はできています。
一食一食が幸せだったら毎日幸せになれるので
美味しく幸せに日々がすごせたらいいですね。
皆さんの幸せな時間の記憶に残れば幸いです。
The Water of Life
生き物は水を飲まないと生きていけません。
でも水だけでも生きていけません。
いろいろなものを巡って自分が取り込む水がおいしいお水であるように。
PHONON
日本を代表するオーディオメーカー『PHONON』さんに縁があって描かせていただきました。
スタジオで活躍するプロの日常や、思い出を表現しています。
Flower
日ごろ目にする道端の花や、そこまで記憶に残っていないけれど、注視するとわかる花を主役にしたくて描いたシリーズです。日常の主役ではないものが、どれだけ自分を華やかな気分にしてくれているのかと思い描きはじめました。
One Dish
コロナが流行り始めたころ、デリバリーやテイクアウトでご飯を食べることが増えた時に一人で食べたご飯を思い出しながら描いたシリーズです。誰かと食べないご飯でも美味しかったなと、色々なお店に感謝しながら描きました。
ABOUT
2022.07.23 - 09.04
Karuizawa Gallery
Tel: +81 (0)267 46 8691
Fax: +81 (0)267 46 8692
10:00 - 17:00 (10月 - 6月),10:00 - 18:00 (7月 - 9月)
Closed: 月曜
Instagram Live | July 28 (Thurs) @ 6pm
*conducted in Japanese