スコットランドに生まれ、ロンドンを拠点に活動するコルバートは、しばしば「アンディ・ウォーホルの名付け子」と呼ばれる。コルバートは、漫画のロブスターのようなペルソナと、卓越したハイパー・ポップ・ヒストリー・ペインティングで世界的なファンを生み出している。彼の作品は、現代のデジタルカルチャーのパターンと、より深い美術史的対話との関係を力強く探求している。


フィリップ・コルバート:JOURNEY TO THE LOBSTER PLANET
Singapore
2024.01.06 – 03.17
ホワイトストーンギャラリー シンガポールは、フィリップ・コルバートによるシンガポール初の大規模個展「JOURNEY TO THE LOBSTER PLANET」を開催いたします。軽井沢から台北、そしてシンガポールへと巡回する今回の個展では、コルバートの最新作を展示するだけでなく、日本の著名アーティストの作品と並べて展示することで、前代未聞のユニークなショーケースをお届けします。


ロブスターになったその時、僕はアーティストになった
「JOURNEY TO THE LOBSTER PLANET」展では、コルバートはオールドマスター・スタイルの作品を、ロブスターという種族が地球の未来をめぐって争うロブスター・プラネットのSF世界へと発展させている。展示作品の多くは型押しされたキャンバスに魚眼効果で描かれ、連続したダイアグラムのような印象を与え、生命そのものの核心にある力の間の緊張を捉えようとしている。
コルバートは、人類がデジタル中心の時代を形成する上でテクノロジーが果たす極めて重要な役割に光を当て、この変革的な状況におけるアートの深い影響力を強調している。マルチメディア作品を通して、彼はハイパーポップ言語を開拓し、具体的な現実世界での体験とオンライン・コミュニティをシームレスに融合させている。
ABOUT

フィリップ・コルバート
フィリップ・コルバート
フィリップ・コルバートはスコットランド出身。現在はロンドンを拠点に制作活動を行っている。セントアンドリュース大学を卒業後、リチャード・ハミルトン、ロイ・リキテンシュタイン、ジェームス・ロセンクイストなどのポップ・アートの先駆者たちの影響を受ける。コルバートは、現代デジタル文化の型を美術史上の文脈のなかに落とし込み、掘り下げる。古典の名作のテーマを現代の大量消費社会の日常的なシンボルと交錯させ、すべてがロブスターという別人格(アルター・エゴ)を得たコルバートの視点で語られる。チャールズ・サーチやサイモン・デプリーなど、アート業界の大御所から「現代アートのポップ・マスター」と称賛され、ロレックス、モンブラン、クリスチャン・ルブタン、コム・デ・ギャルソンといった高級ブランドとのコラボレーションも果たす。キュレーターのスヴェトラーナ・マリッチはコルバートを評し、「芸術的な努力は、ただちにコピーされ、共用され、表面的でまやかしの文化的権利に変換される。それらは、大衆の「好き」の情熱が弱まり、インターネットの集合意識が何か新しいものへと移行する前に一時的な流行をみせる。コルバートの作品は、この奇妙な現象を認識しているだけでなく、完全に回避する。彼は流行を逆転する。視覚的イメージとジャンルへのこの足早な軽視を、象徴と風刺に満ちた熱狂的なポップ・カルチャーの風景の中へと落とし込みながら。」と述べる。2019~2020年、香港と台湾における初個展がホワイトストーンギャラリーを巡回、好評を博す。


2024.01.06 – 03.17




Singapore
+65 6223 3090
+65 6223 3657
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Monday, Public Holiday
オープニングレセプション
2024.01.19 (Fri) 19:30 - Reception in collaboration with VOGUE Singapore *RSVP required