Carefree Excursion: JY Solo Exhibition
Taipei
2023.03.04 - 04.15
INTRODUCTION
ホワイトストーンギャラリー台北では、JYの台湾における初個展「Carefree Excursion」を開催いたします。 JYが「物理を極限まで追求すれば、高い精神性に到達する」と語るように、自らの思考を“豹”に託した本展の作品は、現代社会と現代美術に対する一種の反撃であると言えます。現実と仮想が交錯する空間を自由に旅しながら、文明とは何か、野生とは何かを問う本展。「豹」の目を通して人間の本質をあぶり出します。
美と危険。優雅さと濃艶さ。豹は両極端な真理を内に秘めている生き物です。豹は豹にしか出せない存在感でその神秘性を高め、魅惑的な存在として、人々を惹きつけて止みません。
中国の哲学者である荘子の『逍遙遊』は「鯤鵬」という伝説から始まり、壮大な宇宙観へと展開します。『逍遙遊』には、巨大な魚である鯤や巨大な鳥である鵬、またセミやキジバトなどの普通の生き物も登場しますが、荘子の「齊物論」の観点からすれば、豹が登場してもおかしくはなかったでしょう。「賢人は豹のように素早く適応する」という中国のことわざを例にとっても分かるように、豹は古来より文学の対象としても存在していたのです。
しかし実のところ、私は豹にこだわっているわけではありません。むしろ、ある種の制約から自由になりたいと思うからこそ、豹を描いているのです。 広大な宇宙の中で自由でありたいというのは、芸術家の夢です。私は自分自身の考えや感情を表現する際には、できるだけ率直で直接的であることが重要であると考えています。 しかし実際には、より良い結果を得ようとするために、常に努力をしたいと思ってしまうものです。努力を重ねる経験をする中で、そのうちに、最初の感覚が最上であることに気づくことが多い。 荘子の「逍遙遊」のように、宇宙の動きに逆わらず、自然の一部となり、そして自然の創造物と一体となり、制約や障害から解放されることで、悠然とした心持ちで精神の自由と幸福を享受することが、理想の状態ではないだろうか。
豹から学び、「野生」とともに生き、「文明」を探ろう!
想像を超えた世界で、豹と一緒に自由に旅をしよう。自由な精神と豹変の神秘を絵を描く過程で体感する。
豹は実に素晴らしい。
ABOUT
2023.03.04 - 04.15
台北
Tel: +886 2 8751 1185
Fax: +886 2 8751 1175
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜、祝祭日