作家在廊

ロブスターランドは、私の分身であるロブスターが自由気ままに暮らす創造上の宇宙である—フィリップ・コルバート

この度ホワイトストーン・ギャラリーでは、ロンドンを拠点とするポップ・アーティスト、フィリップ・コルバートによる個展を開催いたします。今展は台北では初の個展となります。ロブスターランドには、ポップ・カルチャーとイメージ消費の飽和状態を集合的に反映した大規模な狩猟絵画や彫刻が含まれます。会期は2020年2月29日から4月5日まで。2月29日(土)にはフィリップ・コルバート本人も在廊いたします。

フィリップ・コルバートはスコットランド出身。現在はロンドンに住み制作活動を行っています。セントアンドリュース大学を卒業したコルバートは、リチャード・ハミルトン、ロイ・リキテンシュタイン、ジェームス・ロセンクイストなどのポップ・アートの先駆者たちの影響を受けます。コルバートは、現代デジタル文化の定型を美術史上の文脈のなかに関連づけ、掘り下げます。古典の名作のテーマを現代の大量消費社会の日常的なシンボルと交錯させ、すべてはロブスターという別人格(アルター・エゴ)を得たコルバートの視点で語られます。チャールズ・サーチやサイモン・デプリーなど、アート業界の大御所から「現代アートのポップ・マスター」として認知されているコルバートは、ロレックス、モンブラン、クリスチャンルブタン、コムデギャルソンといった高級ブランドとのコラボレーションも果たしています。

「アンディ・ウォーホルの名付け子」と呼ばれるコルバートは、デジタル・メディアと現代の消費者イメージにまつわるテーマを提示する一方で、ルーベンスからファン・ダイクまでの巨匠の叙事詩的な物語と英雄譚を反映させ、多角的なアプローチとポップ・アート的対話を続けています。キュレーターのスヴェトラーナ・マリッチは次のように述べています。「芸術的な努力は、ただちにコピーされ、共用され、表面的でまやかしの文化的権利にすぐに変換される。それらは、彼らの「好き」の情熱が弱まり、インターネットの集合意識が何か新しいものへと移行する前に一時的な流行をみせる。コルバートの作品は、この奇妙な現象を認識しているだけでなく、完全に回避する。彼はトレンドを逆転する。イメージとジャンルへのこのハイ・ペースの無視を、象徴と風刺に満ちた熱狂的なポップ・カルチャーの風景の中へと落とし込みながら。」

Taipei

 

1F, No.1, Jihu Rd., Neihu Dist., Taipei City, 114, Taiwan (R.O.C)

Tel: +886 2 8751 1185


Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: Monday

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ARTIST

PHILIP COLBERT
Born in Scotland, Philip Colbert currently lives and works in London. Graduating from the University of St. Andrews, Colbert is inspired by early Pop painters such as Richard Hamilton, Roy Lichtenstein, and James Rosenquist. The artist explores the patterns of digital culture and its relationship with the art historical dialogue. By crossing high art themes from old master paintings and contemporary art theory with everyday symbols of contemporary culture, his works are narrated through the eyes of the Lobster's alter ego. Championed as a contemporary pop master by prominent art world figures such as Charles Saatchi and Simon de Pury, Colbert has collaborated with luxury brands such as Rolex, Montblanc, Christian Louboutin, and COMME des GARÇONS. As curator Svetlana Marich notes, "artistic endeavours are quickly copied, co-opted and commodified into superficial faux-cultural entitles which briefly trend before their likes fizzle out and the hive mind of the internet moves onto something new. Colbert's work not only acknowledges this strange phenomenon, but circumvents it entirely. He inverts the trend, commodifying this fast-paced disregard for imagery and genre into frenetic pop-culture landscape rife with symbolism and satire." His solo first solo exhibition in Hong Kong and Taipei was held at Whitestone Gallery in 2019 and 2020.
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