「Absence of Ego」シリーズでは、黒鉛が一貫してドット模様に摩り込まれて積み重ねられる一方、「Interstice」シリーズでは、黒鉛を使って色面の隙間を埋めていく。色面を構成する短い線は、傷と癒しのプロセスを経た「出来事の痕跡」のように見え、キャンバス上に広がる複数の面がぶつかり合うことで、緊張感の中に「隙間」が生まれる。 「隙間」とは、異なる色の面が向かい合う構図の中で現れる黒帯状の空間を指す。これがまた、「隙間」という言葉の意味でもあり、今 現在に存在することである。
時の隙間:スニク・クォン
Taipei
2023.07.01 – 08.12
ホワイトストーンギャラリー 台北は、韓国ソウル生まれの現代美術家、スニク・クォンによる個展「時の隙間」を開催します。本展では、作家の2つの作品シリーズ「Absence of Ego」と「Interstice-Pile up & Rub」を展示。作家は細かい粘土と顔料を混ぜてキャンバスに一筆ずつ描き、異なる絵具の層の間に「隙間」を作る。また、その隙間に黒鉛を重ねたりこすったりする技法も巧みに取り制作を行っている。
この瞬間が完璧になるのは、創造の中にある『時の隙間』を通して、現在をしっかりと生きるときです。
スニク・クォン
平らなキャンバスの表面に色を重ねることで、クォンは立体的なレリーフ効果を生み出す。 彼の作品は忍耐と時間の結晶である。 この方法で色を重ねるには、通常1カ月ほどかかる。 この継続的な作業によって、絵画は無言のプロセスの中で形づくられ、作家は次第に我を忘れ、無我の境地に入っていく。 この制作途中の無我の境地は、「未来のために現在を犠牲にすべきではなく、過去の痛みや喜びに浸るのでもなく、現在を大切にする」という作家の創作に対する哲学的アプローチを体現している。「 色彩と黒鉛という2つの異なる要素の間に相反するものがあったとしても、現在を生き、それらをうまく融合させようとすることが良いのだと思います」と語る。
ABOUT
時の隙間:スニク・クォン
2023.07.01 – 08.12
2023.07.01 – 08.12
台北
1F, No.1, Jihu Rd., Neihu Dist., Taipei City, 114, Taiwan (R.O.C)
Tel: +886 2 8751 1185
Fax: +886 2 8751 1175
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜、祝祭日
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