設色山水
コロナ禍においてヤン・ヨンリャンが構想を練ってきた写真作品シリーズです。
2020年から2021年にかけてのロックダウンで世界が急変していたとき、ニューヨークに滞在していたヤン・ヨンリャンは上海という場所について改めて考えました。世界中の人々に影響を与えたパンデミックが、どのような変化を私たちにもたらしたのか正しく説明することはできないかもしれませんが、誰しもが何らかの形でこの変化に対応しています。10年以上にわたり、彼は常に自身の作品に安らぎを見つけ出そうとしてきました。まるでユートピアで暮らす仙人のように、創作は彼にとって聖域でした。しかし今、ヤン・ヨンリャンが自分の作品を鑑賞すると、受け入れられないほどの重みで、かつての安らぎには戻れないような感覚を覚えるのです。だからこそ彼は、何か新しく魅力的で愉快な色彩豊かな物を想像することにしました。
不安定な世界の中でも希望を持って前に進み続ける人々に捧げるシリーズです。