

江上越: 君の名は?
Opening Reception: 11.01, 5:00 – 7:00 PM
作家在廊予定
能動的誤認識は人間本能の一部である。言語、絵画でも、厳密には正確な翻訳と伝達はできない。多くの部分は受け手によって意義が変化していく。このズレは永遠に消えないけれども、ズレがあるからこそ、新しい生命が生まれる可能性を残しているのではないだろうか。小さな隙間にすぎないけれども、それは原点に戻り、物事の深層にある本質を垣間見る機会となるのではないだろうか。
―江上越―
江上越は日本で生まれ、ドイツHFG(The Karlsruhe University of Arts and Design)、北京・中央美術学院へ留学。豊富な海外体験からコミュニケーションの可能性を再考し、言語の起源を含むさまざまな学問領域から探求しています。とりわけ、言葉による社会の再考に傾注しています。彼女の「プロジェクト」は、そのサイトスペシフィックな現地調査と文献資料で国際的にも高い評価を得ています。直近では「In to the light… Etsu Egami solo show」(ドイツ)、「Dialogue beyond 400 years」(ロンドン)、「This is not a Mis-hearing game」(北京)、「対話4000年―江上越個展」(千葉市芸術文化新人賞受賞プロジェクト)などの個展を開催。
今展は「ふるさとにおける対話」がテーマとなります。自己と他者との対話を追求してきた江上が試みる自分自身との対話は一体何を意味するのか。時間と空間がずれていく違和感、戸惑い、散逸する時間と記憶を収集し、いかに向き合うのか—過去・現在・未来をタイムスリップしながら交錯し、見つめなおします。この機会に是非ご高覧頂きたく、ご案内申し上げます。
Ginza New Gallery
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜
ARTIST

1994 年千葉県生まれ、日本、中国、ヨーロッパを中心に活躍し、展覧会にて作品完売を続け ている今話題の若手作家。ドイツ HFG(The Karlsruhe University of Arts and Design)、北京・ 中央美術学院へ留学。豊富な海外体験からコミュニケーションの可能性を再考し、言語の起 源を含むさまざまな学問領域から探求している。とりわけ、言葉による社会の再考に傾注。彼 女の「プロジェクト」は、そのサイトスペシフィックな現地調査と文献資料で国際的にも高い評 価を得ている。直近では「In to the light... Etsu Egami solo show」(ドイツ)、「Dialogue beyond 400 years」(ロンドン)、「This is not a Mis-hearing game」(北京)、「対話 4000 年―江上越個展」 (千葉市芸術文化新人賞受賞プロジェクト)などの個展を開催。自身の海外経験からコミュニ ケーションをテーマに一貫した制作活動が評価され、千葉市美術館学芸員の畑井恵氏の推 薦により若手作家の登竜門と言われるVOCA 展 2020(上野の森美術館)に出展し会場でも注目を集めた。現在最も注目されている若手現代アーティストの一人。
VOCA 展では全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに 40 才以下の若手作家の 推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知 の優れた才能を紹介している。そこで待望される作家はユニークであり、いま・そこで制作し ていることの必然性的な成果を具現している者、ねらいが明確で国際的に通用する力強い表 現力を持つ者。VOCA1994 第一回展には村上隆、1997 年には奈良美智が推薦されるなど、 今後の日本美術界を築きあげる作家を輩出している。