“膨大な時間軸を清廉潔白では生きられないことを私たちは無数の目から覗き込み体感している” —神木佐知子

ホワイトストーン・ギャラリー銀座新館では、この度神木佐知子個展『群青と赤銅』を開催致します。
神木佐知子は2017年女子美術大学大学院洋画専攻博士前期課程を修了、優秀な学生に授与される大久保婦久子賞を受賞。今展は軽井沢ニューアートミュージアムに引き続いての二度目の個展となり、東京では初となります。神木作品は、草花や雪、窓といった象徴的なモチーフを通し、そこから現代社会の在りようや個の実在、その相互的な浸食関係を問いかけます。今回新たに加わるモチーフは「目」。タイトルが指し示すとおり「群青(青)」と「赤銅(赤)」の二色のダイアローグによって反復されています。そのダイアローグは、観る者と作者の眼差しの交錯であるとともに、作者が自己と向き合う内省でもあるのです。
単なる視覚を超えた現代的な「体感」のダイナミズムを、正統派のタブローに落とし込んだ神木佐知子の大局観溢れる世界を、是非この機会にご堪能くださいませ。皆さまのご来廊を心よりお待ち申し上げます。

Ginza New Gallery

東京都中央区銀座6-4-16
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜
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ARTIST

神木佐知子
神木佐知子

2017年女子美術大学大学院洋画専攻博士前期課程修了。大学院修了作品が大久保婦久子賞(女子美術大学奨励賞)を受賞。同年、軽井沢ニューアートミュージアムにて初個展を開催、『美術手帖』(2017年9月号)にてインタビュー記事が掲載される。2018年ホワイトストーンギャラリー銀座新館にて東京初個展、好評を博す。2019年『月刊ギャラリー』新年号の表紙を飾る。同年夏、渋谷東急本店創業85周年記念として東急百貨店本店美術画廊にて個展、完売となる。2020年、ホワイトストーンギャラリー台北にて個展『TETRAD』開催。象徴的な隠喩をフィルターとして、人間の存在や現代社会の在りようを問いかける。文学的素養に裏打ちされた大局的な眼差し、鮮やかながらも不思議に調和する大胆な色彩を特徴とする。

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