今展では、完成品として世に出回るフィギュアをあえて素材とした作品群を展示する。何千体ものフィギュアは分解され熱で溶かされることで、キャラクターの「性格」や「帰属」といった本来のストーリーを失い、「色」と「重量」を呈する無機質な物質性へと還元される。何千体にも及ぶ夥しい数のフィギュアをひたすら「解体し、刻み、溶かす」そのオートマティックな過程の連続で得られる、切断の美。色とりどりの「ゲームボーイ・ポケット」をフレーム=額とする平面作品、或いは、夥しい数のフィギュアで再構築された立体作品―マーブル模様の一群は、不完全な融合を見せつける。


three: three is a magic number 21
Ginza New Gallery
2024.02.23 - 03.16
threeは福島県出身の3人組アーティスト・ユニット。漫画・アニメ・ゲームに登場するキャラクターのフィギュアといった嗜好品を大量に用いた立体、魚型のプラスチック醤油差しなどで作る巨大インスタレーションで知られる。「大量生産/消費」と「 自己同一性アイデンティティ 」を根幹に、「自己」「他者」「知覚」「認識」といったファクターを内在させつつ、「フィジカル/デジタル」、「二次元/三次元」といった異相間の対比構造をあぶり出す。






ABOUT

three
three
福島を拠点に活動する三人のアーティスト・ユニット。アニメやゲームのキャラクターのフィギュアや魚型の醤油差しなど、身近にあるものを大量に使った立体作品やインスタレーションで知られる。「生産と消費」「群衆と個」「地方と都市」など、相反する多層的な関係性に強い関心を抱き、現代社会における様々な側面を、ときにアイロニカルに可視化することを試みる。
これまでNow Contemporary Art(マイアミ/2014, 2016)、Japan Society Gallery(ニューヨーク/2013)、MICHEKO GALERIE(ミュンヘン/2014)、S.A.C. Gallery(バンコク/2020)など、世界各地で展覧会を開催している。
three: three is a magic number 21
2024.02.23 - 03.16
2024.02.23 - 03.16
Ginza New Gallery
東京都中央区銀座6-4-16
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜