

川島優: VOID
作家在廊予定
ホワイトストーンギャラリー銀座新館では、川島優展「VOID」を開催いたします。
現代は、身の周りの急激な環境変化や、テレビ、雑誌、SMSなど、視覚的な情報媒体やテクノロジーに溢れています。幼少期を緑豊かな田舎で過ごした川島は、そのような人工的で無機的な世界への違和感を心の奥底に秘めており、時代の変化や現代社会の不穏な雲行きとともに、将来に対する強い「不安」を感じています。また、世界規模の疫病の流行がもたらす社会的混乱や非日常的事態は、日々が先の見えない「不安」に晒されているといえます。こうした現代社会を生きていくためには、自己の存在や現実を見つめ直すことが必要であり、それは作家にとって絵を描く行為そのものなのです。現代社会において目前の事象や困難に惑わされず、自己の内面世界を視覚化することは、己の存在を模索する手段に他なりません。今展における「空虚(Void)」な時間は、人間が強く、前向きな「生きる力」を得られるよう転換する兆しの場となることでしょう。
皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げます。
画歴
2012
再興第97回院展初入選(以後第98回から第103回まで連続入選)
2013
愛知県立芸術大学美術学部美術学科日本画専攻卒業。卒業制作が桑原賞を受賞
第68回春の院展初入選(以後第70回から第73回まで連続入選)
2014
損保ジャパン美術賞FACE2014グランプリ受賞。オーディエンス賞受賞。受賞作品「Toxic」買上げ
第25年度愛知県立芸術大学優秀学生賞受賞
第6回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展優秀賞受賞。受賞作品「Inside」買上げ
再興第99回院展奨励賞受賞。日本美術院の院友へ推挙
2015
愛知県立芸術大学大学院博士前期課程美術専攻日本画領域修了。修了制作優秀作品賞受賞。受賞作品「TOXIC」買上げ
第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展入選
2017
愛知県立芸術大学大学院博士後期課程美術専攻日本画領域修了。博士号取得
現在、愛知県立芸術大学大学日本画研究室非常勤講師を勤める。日本美術院院友
展覧会
2012
再興第97回院展出品(以後第98回から第103回まで連続出品)
2013
愛知県立芸術大学卒業制作展出品。
第68回春の院展出品(以後第70回から第73回まで連続出品)
2014
損保ジャパン美術賞展 FACE2014出品
第6回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展出品
秋野不矩美術館企画展 川島優日本画展 -日本画を未来にツナグ-
2015
愛知県立芸術大学修了制作展出品(愛知県立美術館)
Whitestone gallery銀座 Yu KAWASHIMA Exhibition
FUMA CONTEMPORARY TOKYO/BUNKYO ART 川島優日本画展
-Coexistence-
第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展出品
2016
損保ジャパン日本興亜美術賞FACE受賞作家展 -絵画のゆくえ2016- 出品
2017
秋野不矩美術館特別展示 山田優アントニー×川島優 -人物に託す意思- 展
2018
愛知県立芸術大学学位論文作品展出品
2018
FUMA CONTEMPORARY TOKYO/BUNKYO ART 川島優日本画展 -動力炉-
パブリックコレクション
東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
豊橋市美術博物館
愛知県立芸術大学
平野美術館
著書
博士学位論文(『内的感情の弁証法的表徴化としての絵画表現−「不安」のレフォルメ– 』、愛知県立芸術大学、平成30年3月日学位取得)
Ginza New Gallery
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜
ARTIST

現代日本画を担う若きホープ。伝統的な技法を継承しつつも、精緻な線描によって生み出されるモノトーンの絵肌、そこに佇む無機質な人物像は現代社会の深層を鋭くえぐる。2013年愛知県立芸術大学卒業。同大学院博士前期課程美術研究科日本画領域専攻へ進む。第68回春の院展初入選。2014年損保ジャパン美術賞FACE展にてグランプリ、併せてオーディエンス賞受賞。受賞作品『TOXIC』が東郷青児美術館買い上げとなる。2015年ホワイトストーンギャラリーにて個展。香港・台湾・上海などの国際アートフェアに立て続けに出展。