年賀状の作成ははがきサイズの作品の制作をメンバー間に流行らせた。作品をメンバー間だけでなく一般の人たちにも普及する方法として作品の自動販売機「具体カードボックス」が作られ、1962年に大阪なんば高島屋で開催された第11回具体美術展に設置された。自動販売機の形式をとっているが、機械的な物ではなく箱の中には人が入り、購入者へは作品を手渡ししていた。単に販売のためのものではなく、過去に何度も試みている新しい展示方法の創出でもあり、作家と観客の直接的なコミュニケーションの場でもあった。