GUTAI DICTIONARY

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機関紙具体

具体を結成して吉原が最初に取り組んだことの一つが機関紙の発行である。最初から国際的な活動を展開するつもりでグループを結成して、国内での発表と合わせて情報を全世界に発信することの重要性を考えていた。
最初の具体誌は浮田要三より貰い受けた中古の印刷機を嶋本昭三宅に据え付けて印刷、製本などすべて会員で行った。創刊号は500部印刷されて世界各国にも送られた。そのため文章は日英の言語で掲載されている。基本的には具体作家の作品写真や文章で紙面が構成されている。具体誌は1号から14号まで発行され、10号、13号は未発行のため、全12号の発行となっている。単なる画集という物ではなく、書籍の形態をとった展覧会というべきものもあり、物質性を重視した作りのものも見られ、アーティストブック(作品としての本)の先駆的なアプローチと言える。

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