ニューヨークのフルクサスグループの一人であるが、ブラックマウンテンカレッジでジョン・ケージのクラスにいる時から、郵便を使って新しい表現を模索していて、メールアートという芸術形態を始めて新しい分野を切り開いた。吉原治良との交流では、作品の展示が展覧会だけではないという概念を示すことで具体に新しい考えを持ち込み、それは後年の年賀状から始まった郵便を利用して、遠くの人たちに自分たちの作品を紹介するという活動につながることととなる。海外の重要なアーティストの中で初めて具体にコンタクトをしてきた一人で機関紙具体の６号には、レイ・ジョンソンから吉原に送られてきた作品と手紙が掲載されている。後年、具体が解散した後に嶋本昭三は、メールアートを始めるが、心のどこかにこの時のことが残っていたのではないだろうか。