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小松美羽がモン・サン・ミシェルで繋げる日本とフランス
2023.11.27
ART NEWS

小松美羽 モン・サン・ミシェルにて
アーティストの小松美羽がフランスのモン・サン・ミシェルでライブペインティングを行った。昨年2022年には広島・宮島にある嚴島神社の大鳥居にてライブペインティングを行った小松が、ノルマンディー地方に位置する美しく歴史的な名所でその祈りを捧げた。
モン・サン・ミシェルでのライブペインティング
2023年11月18日の土曜日、白い袴に身を包んだ小松美羽はモン・サン・ミシェルの階段をゆっくりと下り、修道院を背に庭園に準備されたキャンバスへと向かった。
モン・サン・ミシェル
降り続く雨にもかかわらず、ライブペインティングを前に一時的に天候が回復。アーティストは1時間かけて、モン・サン・ミシェルという土地に隠されたエネルギーを2枚のキャンバスに表出させた。
モン・サン・ミシェルでのライブペインティング
フランスでの小松美羽のライブペインティングは、風光明媚な島として知られるモン・サン・ミシェルと、観光友好都市として同地と提携を結び、厳島神社を有する広島・廿日市市との繋がりをさらに深める特別な制作となった。
小松美羽 モン・サン・ミシェルにて
Photos by 東達也
ARTIST

1984年長野県生まれ。
女子美術大学短期大学部卒業。現在、同大学特別招聘教授、東京藝術大学非常勤講師。
女子美術大学短期大学部在学中に銅版画作品『四十九日』が賞賛されプロへの道を切り開く。
銅版画からスタートし、近年ではアクリル画、有田焼などに制作領域を拡大。
幼少期より目に見えない世界に対する感受性が強く、自然豊かな環境で様々な生き物と触れ合い、生きとし生けるものが魂において平等であるという死生観のもとに、力強い表現力で神獣をテーマとした作品を発表。
「チェルシー・フラワー・ショー」(イギリス)へ出品した有田焼の狛犬作品『天地の守護獣』が大英博物館へ収蔵され、常時展示されている。作品はWorld Trade Center, 長野県立美術館、ウッドワン美術館、シャオ現代美術館(山東省日照市・中国)、出雲大社、在クリーブランド名誉領事邸(オハイオ州・アメリカ)、ウォルト・ディズニー・ジャパンなどで所蔵されている。
世界各地で個展、ライブペインティングを行いアーティストとして精力的に活動を続け、“The Great Harmonization”(大調和)という創作理念を提唱し、作品制作を行なっている。