名坂千吉郎
名坂千吉郎
1942年京都市立絵画専門画学校(現・京都市立芸術大学)では白髪一雄と同期。1950年の関西総合美術展に入選を果たすが、当初は日本画専攻であり洋画に転向したのは1960年代である。1965年に第15回具体美術展に出品、具体美術協会会員となる。具体加入時はアンフォルメルの影響の色濃い絵画作品を発表するが、次第にキネティック・アートを始めテクノロジーを駆使した作風へと変化を遂げ、後期具体の潮流を示す代表的作家となる。
2013年の” GUTAI—The Splendid Playground”展(NYグッゲンハイム美術館)では、アルミパイプを連結させた立体作品が再現された。コレクターの間では、色彩の柔らかな融和や激しい慟哭を特徴とする具体初期の絵画作品がとりわけ人気が高い。