子供たちの囁き: ファン・ピン・トン、寺倉京古 二人展

Taipei

2022.09.03 – 10.15

INTRODUCTION

台湾と日本の2人の女性アーティストは、それぞれ異なる背景を持ち、異なる素材、色、形を通して、子供たちの丸い特徴で視覚的な語彙を形成し、その温かく安定した力を彫刻で伝えて、木と粘土に新しい命を与える。両作家とも2021年から2022年の間に制作された20点以上の作品を、初めてホワイトストーンギャラリー台北で展示する。木彫と陶芸は制作過程が大きく異なるが、どちらも選別を繰り返し、有から無へ、無から有へと積み重ねる過程で、素材を再解釈し、展覧会企画を通じて対話を開く。その中にいるのは、初めて会った二人の子供たちを見ているかのようで、せせらぎながらつぶやきながら、互いの類似点や相違点を恥ずかしそうに手探りしていた。

HUANG PIN TONG

Early Summer is Coming

Acrylic and Oil on Camphor wood, 2022

Bathed in Moonlight

Acrylic and Oil on Camphor wood, 2022

Little Princess

Acrylic on Camphor wood. Bronze, 2022

Light of Life

Acrylic on Camphor wood, 2022

ABOUT

ファン・ピン・トン

ファン・ピン・トン

ファン・ピン・トンは1987年台湾・台北生まれ。2009年に台湾芸術大学彫刻科卒業。2010年と2011 年に台湾の現代美術木彫部門の最高賞である裕隆木彫革新金賞を 2 年連続で受賞。 2017年毓繡美術館に招かれ、個展「邂逅」を開催して話題を呼んだ。現代写実の彫刻家として有名な楊北辰のアシスタントとして数年間働いていたことも寄与し、黄の作品には実物の再解釈における見事な複写のスキルがあることが見てとれる。特に、赤ん坊みたく柔らかく小さい足は黄作品の特徴である。ふくよかな身体は生命の糧のように心に豊かさを感じさせ、木の温もりが作品を引き立てる。2022年にリリースされた新シリーズ「生命の樹」は、多肉植物が絶え間なくエネルギーを貯蔵し、強くゆっくりと成長するように、人々の心が満たされた時、心の中にある生命の木が、自信と落ち着きと活力に溢れていく様が表現されている。

MIYAKO TERAKURA

炎 2

陶土 手びねり 上絵 金彩, 2022

私を導く小さな炎

磁土 金彩 泥漿鋳込み, 2022

星の子

磁土 金彩 泥漿鋳込み, 2022

星の子

磁土 金彩 泥漿鋳込み, 2022

星の子

磁土 金彩 泥漿鋳込み, 2022

ABOUT

寺倉京古

寺倉京古

1994年岐阜県生まれ。2017年東京藝術大学卒業。2020年同大学院修士課程工芸専攻(陶芸)修了。2018年大学院在籍中、ポーランドのヴロツワフ美術大学に半年間留学し、その歴史と自然に触れる。磁土によるキャスティング技法と手作業による造形を組み合わせ、赤ん坊や幼い子どもをモチーフとした彫刻を制作。赤ん坊や幼い子どもという存在は、無垢の象徴であり誰しものかつての姿であるからこそ、混沌とした現代を生きる私たちの想いを投影し、祈りを託すことができるのではないだろうか。高温での焼成によって強固な物質へと変化する磁土による制作を通じて、人々の祈りの依り代となる作品へ昇華しようと志向している。

子供たちの囁き: ファン・ピン・トン、寺倉京古 二人展
2022.09.03 – 10.15

TAIPEI

1F, No.1, Jihu Rd., Neihu Dist., Taipei City, 114, Taiwan (R.O.C)
Tel: +886 2 8751 1185
Fax: +886 2 8751 1175
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜、祝祭日
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