Group Exhibition of Gifted Artists:Dimensions II

Ginza New Gallery

2023.09.29 - 10.21

ホワイトストーンギャラリー銀座新館ではこの度、気鋭のアーティストを集めたグループ展『Dimensions II』を開催いたします。今展は2021年8月に行われた新卒展『Dimensions』の続編として設定。新たな才能を見いだし、発表の機会を創出しながら、現代アートの将来を展望する定点となるようプロジェクト化されました。


第2回となる今回選出されたのは、飯島秀彦、うえだあやみ、遠藤仁美、谷村メイチンロマーナ、中西悠月、LICACO、の6氏(敬称略/50音順)。それぞれが異なる個性とバックグラウンドを持ちながらも、卓抜な存在感という一点において通底する。作品から否応なく滲みだす「創作へのモチベーション」。彼らがなぜそのような表現へと至ったのかに想いを巡らすことで、現代が内包する様々な側面-dimensions-が、リアルタイムで浮き彫りとなる。


視点の数だけ、現実がある。


瑞々しい感性が集結するまたとない機会を、是非その目でお確かめください。 皆さまの来廊を心よりお待ち申し上げます。

『horn』72.7 × 60.6 cm, 2023

ABOUT

飯島秀彦

1999年愛知県刈谷市出身。2023年愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科デザイン専攻卒業。早くから頭角を現し、2021年『100人10』コンペティション選出。翌年、『Independent Tokyo 2022』グランプリ、『WATOWA ART AWARD 2022』入賞。各地のグループ展のほか、オランダ、台湾のアートフェアに出展。2023年初個展(ギャラリー・タグボート)。飯島が描く「切り刻まれ、破壊されたぬぐるみ」は、人間がもつ弱さを象徴する。荒々しさや不格好さは、暴力性や悪意を表す一方で、「虚勢」という人間の切ない属性の裏返しでもある。飯島は、この反転のポイントを見逃さない。「自己の肯定と、その延長線上にある他者への理解」への、最もシンプルな真理の在り処であるからだ。


インタビューを読む »

『遠くでひかる/視線のゆびさき #4』100.0 × 80.5 cm, 2021

ABOUT

うえだあやみ

1995年京都府出身。2018年成安造形大学芸術学部芸術学科美術領域洋画コース卒業。2019年同大学研究生修了。2016年『京展80年記念展』、2017年第35回上野の森美術館大賞展入選。2023年SOMPO美術館『FACE展2023』森谷佳永審査員特別賞。滋賀と東京で個展を開催(2017、2021年)したほか、各地のグループ展に出展。「身体を介した距離の探求」が落とし込まれたうえだの絵画は、写真に撮られた風景から出発する。ガラスや鏡など反射構造を含む景色が多いのは、そこに映りこむ身体の輪郭が客観視されるため。「私」の意識から離れた身体の輪郭は、風景と溶け合い、他者の視線ともシンクロしながら、過ぎゆく時空の痕跡と化す。ネガフィルムのように瞼に焼きつく、言葉以前の情景の明滅。その視線は、今ここでない遠くを模索する。


インタビューを読む »

『見つめていたい』 162.3 × 194.0 cm, 2023

ABOUT

遠藤仁美

1990年生まれ。2019年東京造形大学美術学科絵画専攻領域卒業。同年、『第33回日洋展』にて損保ジャパン日本興亜美術財団賞を、2020年『第16回世界絵画大賞展』にて東京スライダ賞を受賞。2021年『FACE展2021』入選。2022年には月刊美術第10回美術新人賞『デビュー2022』にて満場一致のグランプリに選出され、グランプリ個展『今日も馬は夢を見る』が東京で開催される。『Idemitsu Art Award 2022』、『FACE展2023』でもたて続けに入選を果たし、今もっとも期待されているアーティストのひとり。風景画に仮託しつつも自己の心の奥深くが柔らかく照射された画風は、幻想的かつ新鮮な存在感。繊細な色彩感覚で刻まれるレイヤー構造は、独自のゆらぎと律動で観る者を異空間へといざなう。


インタビューを読む »

燃え盛る稲妻!「インフィニティ・コロンビア」, 41.0 × 28.2 × 39.5, 2023

ABOUT

谷村メイチンロマーナ

1998年東京都生まれ。2020年東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業(卒業制作展洋画コース最優秀賞)。2023年同大学院芸術文化専攻複合領域終了。架空のヒーローやモンスターなどのソフビやフィギュア―こうした人々の稚気や執着の象徴を絵画の限界を試す手法で表現しつつ、従来の「アート」の文脈に過激な風穴を開ける。度肝を抜く視覚的インパクトとマテリアル、整合性が剥奪された言葉の遊戯で絶えず注目を浴びつづける。2021年8月グループ展『Dimensions』(ホワイトストーン銀座新館)でもコレクターの眼を捉える。今展で2度目の登場。


インタビューを読む »

『あたたかい潮の流れ』65.3 × 53.0 cm, 2023

ABOUT

中西悠月

2001年北海道生まれ。2022年東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。2022年第24回三井不動産商業マネジメント・オフィースエキシビション出展。2023年『東京五美術大学連合卒業・終了制作展』(国立新美術館)出展。その時々でフィーリングに合った色彩を選び出し、絵の具がもつ流動性と偶発性を第一義に制作をおこなう。作品が完成すると不思議とタイトルが明確に浮かびあがるが、こうした即興的一発勝負に反映されるのは、日々のたゆみない芸術的投企が生む必然といえる。フルイドアートの可能性を提示するアーティスト。


インタビューを読む »

『こんな花がありました No.1』72.7 × 53.0 cm, 2023

ABOUT

LICACO

2000年新潟県長岡市出身。2023年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。在学中、油画科及び彫刻科の成績優秀者を対象に授与される久米佳一郎賞を受賞。2021年新潟県長岡市にて初個展。「複雑かつ曖昧にしか生きられない人間というものの愛しさ」を制作のテーマに掲げ、油彩画や銅版画をとおして表現する。人の心の奥深くにたゆたう感情や無意識裡に醸成される記憶の重なり―その源流に揺さぶりをかけることを願う。奇怪さ・静謐さ・ノスタルジーを同時に兼ね備えた画風、散文調で未完のタイトル―それらは観る者の心理を否応なく呼応させる。


インタビューを読む »

Group Exhibition of Gifted Artists:Dimensions II
2023.09.29 - 10.21

銀座新館

東京都中央区銀座6-4-16
Tel: +81 (0)3 3574 6161
Fax: +81 (0)3 3574 9430
Opening Hours: 11:00 - 19:00
Closed: 日曜、月曜
More Info

オープニングレセプション

2023.09.30 16:00-
“Dimensional Soundscapes”
DJ Event Inspired by the Artworks
DJ: Morry Burns / Ryo

お困りのことはございませんか?
作家・作品をより詳しく知りたい方はこちら

メールマガジンで最新情報を受け取る

最新のエキシビション情報や会員限定企画をお届けします。