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白磁の夢、黒墨の調べ|ソウルで織りなす寺倉京古と川島優 個展

2024.01.25
展覧会

Whitestone Gallery Seoul

雪に彩られる2月のソウルでは、2人の作家の作品を通して無限に広がる黒と白の世界を堪能できる。ホワイトストーンギャラリー ソウルでは、寺倉京古と川島優のそれぞれの個展が2024年1月13日に開幕。伝統的な技法を用いつつ、現代的感覚を併せ持った両アーティストの作品を一度に堪能することができる。

うつらうつらと反復する夢と記憶

MIYAKO TERAKURA: Between Dreams and Memories

寺倉京古は磁土によるキャスティング技法と、「手びねり」と呼ばれる古来から伝わる造形方法を組み合わせた制作を行うアーティスト。赤ん坊や幼い子どもをモチーフにした作品からは、生物が本来もつ無垢さや無邪気さが柔らかく伝わってくる。今展では夢と記憶をテーマにした作品を展示。白く輝く磁土にパステルの優しい色合いがゆらめくように浮かび上がる。

寺倉京古: Between Dreams and Memories

MIYAKO TERAKURA: Between Dreams and Memories

少女が示唆する不安への対抗

YU KAWASHIMA: PATHOS

日本画の伝統的な技法と独自に研究を重ねた墨を使って、観るものを作品世界に引き込む川島優。自己の不安を一貫して主題に掲げ、少女をモチーフに作品の制作を行ってきた。今展では、情報化社会が加速度的に進む現代社会で、目の前の不安を跳ね除け、生きようとする人間の心情を提示する。

本展開催にあたって、川崎市美術館の館長・土方明司との対談も実施。2人での対話を通して、日本画を専攻した理由や制作のテーマについて深く掘り下げる。

川島優: PATHOS

YU KAWASHIMA: PATHOS

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